台湾の個性的なお祭り

おはようございます。

本日は台湾での有名な「鹽水爆竹祭り」に行ってきました。

こちらについてお話して行こうと思います。


「鹽水蜂炮」=鹽水爆竹祭り


実際には蜂炮=ロケット花火のこと。

爆竹祭りはここ鹽水以外でも行われるのですが、ここのは爆竹に留まらず、ロケット花火もプラス…

ということで、グーンと過激度が増すのです。

日本で祭りの様子をテレビで見たことがあり、「こんな恐ろしい祭りに誰が好き好んで参加するのか」

と思っていたのですが…まさか数年後に自分がこの地に立とうとは…。

 


その由来とは


「鹽水蜂炮」にはすでに180年以上もの歴史があります。

由来には全部で4つの説がありますが、いちばん有力視されているのが「疫病払い説」です。

その説はというと…昔ある時、鹽水は港町だったことから大量の移住者が訪れ、伝染病が流行りだしてしまいました。

当時の衛生環境も良くなかったため、疫病の蔓延が止まりません。

蔓延が始まって25年というもの、毎日平均2人がこの疫病のために命を落としていました。

合計死亡者数は1000名に達するほどに…そんな中、民衆は、神様である“関聖帝君”にお言葉を仰ぎました。

すると関聖帝君は、元宵節3日前から連続3日間、“周倉爺”という神様を先頭に、

いちばん後ろに自身関聖帝君を引き連れて、その中間で爆竹を鳴らし、街を練り歩けば疫病は治まる、と。

そのようにすると、時を同じくして本当に疫病の流行が治まったため、その後も慣例行事として今に残っているのです。
もっともこれは説に留まらず、爆竹を大量に鳴らすことにより排出される高温の空気、

また、この空気中に含まれる火薬の硫黄成分が、病原菌を消滅させる働きがあると

日本のある学者は言っており、きちんと裏付けされているというわけです。

また、身内に不幸があったもの、産後一ヵ月未満の者など観賞者にも不適とされる条件がいくつかあります。

観賞中は、ケンカやむやみに人を怒鳴ったりしてもいけないそう。さすが伝統行事だけあります…

アノ過激で有名な「鹽水爆竹祭り」に潜入! 爆竹 祭り 元宵節 イベント ロケット花火 台南 台湾 オススメ観光

出店街が一段落するところに「武廟」があります。ここがあの関聖帝君が祭られているところ。

今回のお祭りでとても重要な地点です。武廟へ神輿がドラを鳴らしながら入っていたり、

今度は大きな龍が出てきたり…と思ったら、トラ柄のハッピ?を着た、身体も顔をススだらけの集団がいきなり出現!

「なんでこんなに真っ黒?」という謎はすぐに解けました。

ボンボンと無造作に投げられている赤い箱にはすべてに爆竹が入っているのです。

神輿はここから出発、一定距離を練り歩き、その間の何ヵ所かの地点で爆竹を鳴らし、

その上!爆竹が鳴っている上を神輿がグルグルと回る、そして武廟に帰ってくる、ということなのです。


実際の動画がこちら


各方面から鳴り響く爆竹の音と煙が半端なかったです。

中心部はもっと激しいとの情報もいただきました。

本当にありがとうございました。。。汗

 


まとめ


台南県政府が主催する「蜂炮体験ツアー」なるものも存在します!

内容は朝から集合して、鹽水の各名所を散策。

お祭りの由来や歴史などの説明を受け、実際に蜂炮作りも体験。

その後、完全防備の指導を受けて、発射台の前にたち蜂炮に当たる…というもの。

ナビスタッフのデビが参加したのですが、感想は…

「痛かった!とにかく息ができない。終わったら上着に穴が開いて、アザができてたよ…」とのことでした。

(発射中は危険すぎるので写真撮影できません)

興味がある方は是非時間を作られて行かれてみて下さい!